2008年06月15日

参考書レビュー12『ガリレオの英作文』

私は昔から「英作文」とは何を指しているのかが疑問でした。
「作文」というのは自分で文章を作って書くことですよね。なのに、受験英語で言う「英作文」とは、その大半が「英訳」を指しているのです。言い換えると、「自由英作文」と呼ばれているものこそ、本当の「英作文」ではないでしょうか。

今日ご紹介する『ガリレオの英作文』も、本当の意味での「英作文」についての本ではないのですが、非常によい「英訳」の問題集です。

(「英作文」と銘打っている)多くの「英訳」の問題集や参考書は、各問題について、どのような構文や文法事項を使えばいいのかを解説して、解答例を1〜2個載せているといった感じでしょう。しかし、「英訳」の場合、次に同じような問題が出れば模範解答は非常に参考になりますが、本当の英訳力を身につけるには、模範的な解答をいくら見たところであまり意味はありません。知識は身についても応用力が付くわけではないからです。

英訳の解説に求められるのは「模範解答」よりもむしろ「英訳するときの考え方」です。

この『ガリレオの英作文』は、「いかに自分の知っている単語や表現で(満点は取れなくとも)そこそこの英訳ができるのか」を示してくれています。模範的な解答はもちろん載っていますが、それ以外にも「少し物足りないけれど及第点は取れるような解答例」「減点はされるかもしれないがある程度の部分点はもらえる解答例」なども書かれています。そして、入試の英訳において最も重要なポイントである「英語に訳しにくい日本語をいかに英語に訳しやすい日本語に変えて考えるか」がわかります。実際に受験生が知りたいのは模範解答よりも点数の取り方ですよね。

そもそも、ある1つの構文を使うことを前提とした英訳問題なんてものは、わざわざ英訳問題として取り組むのではなく文法問題として取り組めばいいんです。本当の英訳とは、様々な構文や文法や単語を駆使して何パターンもの解答例が考えられるような問題です。
『ガリレオの英作文』は他の多くの英訳問題集と違い、必ずしも文法項目ごとに分かれてはいません。日本語を英語にするときの「考え方」=「発想の仕方」で分かれています。

単なる構文や熟語の知識を詰め込むだけの英訳問題集ではないこの『ガリレオの英作文』は、どんな英訳問題にでも対応できる「発想の転換」を教えてくれるでしょう。

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posted by akatomo at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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